何年か前に会った人ですが、”完璧”な食事日記をつけている人がいました。その人はヘルシーな食事の計画を細部に至るまで守って記録していましたが、なぜか望む方向に体重は向っていませんでした。その残念な話を聞いている間、私は彼が絶え間なくブレスミントを食べ続けていることに気がつきました。2つ目の袋を開け始めたとき、思わず毎日どれくらいの量を食べているのかと聞いたところ「この小さいやつのこと?正確には覚えていないけど5~6袋くらいかな」と彼は答えました。その”小さいやつ”は総量でなんと1日300kcal以上にまでなっていたのです。
無意識に摂取しているカロリー
よく考えると非常に明らかであるのに、なぜか余計なカロリーに気づいていないこともあります。私の大学時代のルームメイトは常にダイエットにトライして失敗していました。彼女が間食として決めていた約30gのチーズを測るのを私はいつも興味深く見ていましたが、彼女はいつも最初に多く切りすぎてしまうのです。チーズの塊を測り少し削ってはその削った部分を食べる、それを繰り返して約60gあったチーズの塊を約30gまで削ります。皆さんおわかりかと思いますが、結果的に彼女は決めた量の2倍の量を食べている計算になるのですが、本人はそれに気づいていませんでした。
食べたものの記録をつけている人たちは大抵少なくとも食事や間食に関してはきちんと記録をつけています。ただ私が人に正確な記録のつけ方を教えるときは水を除いて口に入れるものはすべて量や大きさに関わらず書きとめるようにはっきりと伝えています。なぜならそうしたちょっとしたカロリーも積み上がると結構な量になり得るからです。信じられない人に向けて、これまでに出会った実例をいくつかご紹介しましょう。
コーヒーに少し足したクリームも、同僚のデスクからくすねた飴玉も、友人と分けたポップコーンも、塵も積もれば山となります。ここ数日を振り返ってみてください。無意識にカロリーを摂取していませんか?
スーザン・ボワーマン
ハーバライフの栄養トレーニングのディレクター。管理栄養士であり、スポーツ栄養学を専門とした有資格者。